息子の言語訓練11月目の頃から3ヶ月間ほど、 私は、息子の助詞の習得を、徹底的に意識して関わりました。 なぜなら、当時、息子の語いは増えてきていても、 いまひとつ、しっくりと通じ合えず、 基本的な助詞の使い方を習得する必要を、痛感していたからです。 そこで、会話の中では、 助詞に必ず指文字をつけるようにして、関わっていきましたが、 それと同時に、息子の視覚にも訴えて理解を促すために、 上の写真のような、助詞の例文のポスターを作って、壁に貼っていました。
【私が作った助詞のイメージ記号の例】 ![]() ポスターを作ってみると、 例文の中の”助詞”は、ほんの1〜2文字のひらがなですので、目立ちません。 この、たった1〜2文字のひらがなの違いを、例文の中から、 当時の息子が感知して、その違いと意味を理解できるとは、 私には思えませんでした。 そこで、私は考えた末、 助詞をイメージ記号化することを思いつきました。 たとえば、上の写真の、『は』の助詞を見てください。 「は」の助詞を、水色の■で塗りつぶし、 その上に、読みがなの「わ」を○で囲んだものをくっつけています。 私はこれを、助詞『〜は』の、記号としました。 『は』のほかにも、「が」「に」「を」「へ」「の」「から」「まで」など、 息子に覚えて欲しい助詞を、全て、上の写真のように記号化して、 ポスターの例文には、すべて、それぞれの助詞のイメージ記号を使いました。 ![]() この、助詞をイメージ記号化することは、 私個人の判断でやっていたことなので、有用性の保障はありません。 ただ、私が、息子の助詞の習得の様子などを 観察してきた感想としては、 例文中の助詞を、普通に文字で書くだけよりも、 イメージ記号化したほうが、インパクトが強く、 理解しやすかったように 感じています。
私は、助詞の例文のポスターを作ろうとしたとき、 はたと困りました。 というのは、例文を作るための、 それぞれの助詞の、用法のパターンを、 どこで得ればよいのか、分からなかったからです。 たとえば、助詞の『に』には、どんな使い方があるだろう、と考えると、 ●時 (例:9時に寝る) ●場所 (テーブルの上にある) ●目的 (公園に行く) ●基準 (1日に2回、歯をみがく) ●帰着点(バスに乗る) ●対象 (先生に渡す) といった、いろんな用法があるわけです。 そうした、助詞の基本的な たくさんの用法を、 自分の頭だけで考え付き、ポスターにするのは、難しいと思いました。 そこで、いろいろ考えた結果、 私は、外国人に日本語を教えるための教材を使用することを、思いつきました。 ↓ みんなの教材サイト(無料・会員登録要・日本語教師でなくても可)の、 文法の素材ページが、助詞の例文を作るうえでは 参考になりました。 私も、そこの関連サイト(今は無いようです)で、 主要な助詞の用法をピックアップし、息子用にアレンジして、 ポスターの例文を作っていました。 でも、もし言語聴覚士の先生や、聾学校の先生にお願いできるなら、 難聴児教育用の、助詞の例文素材を コピーしてもらったほうが、 自分で例文を作るよりも 簡単そうですね。^^
こうした、助詞の例文のポスターを作るために、 私たちは 家族総出で、例文ごとに演技した写真を撮りました。 すぐ上のポスターや下のポスターの写真も、 子供や主人に協力してもらい、演技して撮ったものです。 これは、 『最も学習効果が高いのは 家族の写真入りポスター』の ページでも書いたように、 家族の写真のポスターを 子供はとても喜び、何度でもよく見ますので、 高い学習効果が 期待できるからです。 私は、家族の写真のほかに、 図鑑のイラストのコピーなどを利用した、同様のポスターもたくさん作りましたが、 学習効果(子供がよく眺める頻度)は、 家族写真のポスターの方が、圧倒的に高かったです。 ですから、写真を撮るのは面倒ですが、 せっかく大変な思いをしてポスターを作るのであれば、 効果の高い、家族の写真を使って作るべきだと 私は思います。 ただ、主要な助詞の代表的な用法を ポスターですべて網羅しようとすると、 例文の数が膨大になり、大変な作業です。 ですから、まずは1つ〜2つずつの助詞で、 取り組みを始めるのも 1つの手かと思います。 ただ、私の場合は、全ての助詞の用法を、同時にポスターにしてしまい、 その結果、息子も、全ての助詞を同時的に習得しました。 (4歳9ヶ月頃〜4歳11ヶ月頃までの 3ヶ月を要しました) ですが、ある言語聴覚士の先生から、 助詞ひとつずつで取り組むように、指導されていましたので、 その方が、習得は早いのかもしれません。 諸事情により、その先生の指導に反して、 私たちは 全ての助詞を 同時進行で取り組んでしまいましたが、 息子は、だいたいの主要な助詞の用法を、3ヶ月でほぼ習得できました。 (主要な助詞をほぼ習得した、4歳11ヶ月当時の息子の助詞の使用状況はこちら) その3ヶ月よりも以前から、助詞は少しずつ取り組んでいたので、 徐々に、息子の理解は進んできていたかもしれませんが、 今のように、自分でもしっかりと表出し、はっきりと理解できるようになったのは、 この3ヶ月の取り組み後です。 ですから、助詞の例文ポスターには、 助詞を指文字で表す関わりと共に、けっこうな学習効果があったと、 私個人としては、感じています。 ![]() 【学習効果の高いポスターの作り方】
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